特にヨガを始めたての方に起こりやすい悩みが「ヨガをした後に眠くなってしまう」ということ。
しかし、この悩みはヨガを始めたほとんどの方が経験するもの。ヨガをやると眠くなるからヨガをやめてしまおうかと考えるのは少しもったいないです。
ヨガをした後に眠くなってしまうのは、メリットがたくさんあります。
今回はヨガと眠気の関係から、その対処法まで様々なことを解説していきます。この記事を読んで楽しいヨガライフを続けてみてください。
ヨガで眠くなるのは効果が現れている証拠
先ほどもお伝えしたようにヨガをした後に眠くなってしまうのはほとんどの方が経験すること。特にヨガを始めたての方や久しぶりにやった方などに起こりやすいです。
ヨガをすると眠くなる = 向いてないということではないので安心してください。
というよりも、ヨガをすることで眠くなるのは好転反応と呼ばれるもので、身体がヨガの効果を感じ始めている証拠です。
身体がヨガに慣れ始め、効果が現れている証拠なので、向いてないのかもとヨガを諦めてしまわないでください!
ヨガで眠くなるのはなぜ?
ではなぜヨガをすることで眠気を感じるようになるのでしょうか?
血流がよくなること
ヨガで様々なポーズを行うことで筋肉が柔らかくほぐされるだけでなく、背骨や骨盤などの骨格の位置が矯正され正しい位置に戻されます。
その結果、全身の血流がよくなり、今まで体に溜まっていた老廃物や毒素が血中に流れ込んでいきます。
老廃物や毒素が血中に流れ込むことで、眠気や気怠さが誘発され、眠いと感じるのです。
自律神経
さらに普段の生活やストレスによって心身が慢性的に緊張状態になっていると、ヨガ後の眠気を感じやすくなります。
ヨガの目的には心身の緊張を落ち着かせ、自立神経のバランスを取ることが一つの目的としてあります。
少し難しい話になるのですが私たちの体には交感神経と副交感神経という自律神経があります。
この自立神経のバランスによって私たちの体は活動したり眠ったりするようになっているのですが、バランスが崩れると不眠になってしまったりします。
というのもこの交感神経が優位な状態というのは心身が活動モードになっている状態です。
逆に副交感神経が優位な状態というのは心身がリラックスしている状態です。
この自立神経のバランスを整えるために、ヨガでは前半に交感神経が優位になるポーズ、後半に副交感神経が優位になるポーズが行われています。
なので普段心身が緊張気味であると、自律神経の落差によって眠気を強く感じることがあります。
成長ホルモンの分泌
筋トレをやったことがある方なら経験があると思いますが、筋トレ後も眠くなることがあります。
これがヨガをやった後にも当てはまるのです。なぜかというと血中の乳酸濃度が高まることで、成長ホルモンの分泌が促進されるから。
成長ホルモンは体の中にある組織や筋繊維を回復させるために役立っています。回復を手伝うホルモンなので、睡眠中に一番多くの成長ホルモンが分泌されます。
睡眠中に多く出る成長ホルモンがヨガの後にも多く出ることから、ヨガ後に眠気を感じるということになります。
ヨガで眠くなることのメリット
ヨガを行うことで眠くなる理由はなんとなくわかっていただけたかと思います。そして、ヨガ後に眠くなることには実はメリットがたくさんあります。
特に大きなメリットとして次の3つが挙げられます。
- 身体が好転反応を示している
- 自律神経のバランスが整ってきている
- 自分の身体の変化に気づいているということ
前述した眠くなる理由をもとに解説していきます。
身体が好転反応を示している
先ほども紹介したように、血流がよくなったことで眠気を感じます。
血流がよくなっているのは筋肉がほぐされている。骨盤などの骨格が整ってきている。など体が少しづつ変化していきている証でもあります。
さらに、血流がよくなることで今まで体に溜まっていた老廃物や毒素が血中に流れ込んできます。
今まで体に溜まっていた老廃物や毒素が血中に流れるというのは、いわば身体がデトックスされているということでもあります。
血流がよくなり身体がデトックスされることで、一時的に眠くなったりしますが、身体にとってとてもいい変化なので、これからも続けてあげてください。
眠くなる理由の一つとして自立神経のバランスが整ってきているからというものがありました。
自立神経のバランスが整ってきている
自律神経のバランスが整うことで心身の緊張状態がとけ、リラックスするのです。
これによって、ヨガの後の瞑想が深まったり、不眠が改善されたりします。
自分の体の変化に気づけているということ
ヨガはアーサナ(ポーズ)や呼吸、瞑想を通して自分自身を見つめる機会でもあります。
ヨガで特に大切なのが「気づく」ということ。
体の変化や心の落ち着きでも、気怠さや眠気でもそれは一つの自分の心身に起こった ”変化” です。
この自分自身の変化に気づけたというのは、また一歩ステップアップした証。
自分自身の変化を楽しみながらヨガを行えると、また一層ヨガを好きになれるはずです。
ヨガで眠くなったらどうすればいい?
ここまでヨガで眠くなるのは良い事だとお伝えしてきました。
しかし、日中眠くなってしまって辛いという方もいるかと思います。どうしても眠くなるのを避けたという方に向けて対処法も紹介します。
ヨガで眠くなるを避けたい方は以下を考えてみてください。
- 生活習慣を整え、疲れを溜め込まないようにしておく
- 呼吸を意識してみる
- 他のクラスも試してみる
- ヨガをする時間帯を変えてみる
どうしても、ヨガ後に眠くなるのが辛いのであれば時間帯を変えてみたり、ヨガのクラスを変えてみたりすることもおすすめします。
睡眠習慣を整え、疲れを溜め込まないようにしておく
睡眠不足であったり、普段から疲れが溜まっていたりすると、ヨガ後にどっと眠気がきます。
不規則な生活習慣を続けていると身体が「休んだ方がいいよ」とヨガ後の眠気を通して伝えてくれるのです。
もし、自分が睡眠不足だったり、不規則な生活習慣を送っているなと感じているならこれを機に一度生活習慣を見直してみるのも一つです。
呼吸を意識してみる
緊張していたり、無理にポーズをしていると呼吸が浅くなったり止まったりすることがあります。
こうなると筋肉に十分な酸素が送られず、酸欠でどっと疲れてしまうことがあります。
身体を無駄に疲れさせないためにも、ポーズを少し緩め、呼吸を意識してヨガを行うことをおすすめします。
ポーズを取っている最中に呼吸が浅くなったり止まったりしていないかチェックしてみてください。
もし止まっていたりしたら、少し無理をしているのかも。
他のクラスも試してみる
ヨガを行う際に大切なのが無理をしないこと。
もしヨガの後に過度な疲れから眠くなっているのなら、クラスのレベルが自分にあっていないのかも。
自分に適したクラスを選ぶことで快適なヨガライフを送ることができます。
インストラクターに相談したり、他のクラスを体験したりと自分にあったクラスを探してみてください。
どうしても眠くなるなら時間を変えてみるのも効果的
午前中や昼間のクラスにもたくさんのメリットがあります。
しかし、ヨガ後に眠くなってしまって日常生活に支障が出ているなら、夕方や夜などの時間帯に変えてみるのも効果的。
夕方や夜に行えば、昼間の時間に眠くなることは避けられますし、夜のリラックスヨガで寝つきや睡眠の質も上がるのでとてもおすすめです。
もし午前中や昼間のクラスを取っているなら、慣れるまで一時的に夕方や夜の時間帯に変えてみるのも一つの手です。
おすすめの時間帯についてもっと詳しく知りたい方はこちらで詳しく解説しています。
≫ヨガはいつやるのがおすすめ?ヨガをやるのに効果的な時間帯は朝と夜
ヨガで眠くならなくなったら成長した証拠
ここまでヨガを行うことで眠くなる理由とメリット、対処法を紹介してきました。
ヨガを続けていくことで、以前より眠くなることが減ると思います。これは、身体がデトックスされて、ヨガに適した体質に変わっている証拠。
ここまでくれば、集中力も上がりヨガ後の瞑想も深くなったと感じられるはず。
ヨガを継続することでココロにもカラダにも成長の変化を感じられるはずなので、諦めずに続けてみてください。
まとめ
初心者の方やヨガを久しぶりに行った方は特にヨガ後の眠気を感じやすいです。
しかし、それは心身がデトックスされ改善されている証拠。どうしても眠くなってしまう場合は時間帯を変えたり、生活習慣を見直したりしてヨガを続けてみてください。
もし、どうしてもヨガをした後の眠気に悩んでいる場合は、オンラインヨガを試してみるのもおすすめです。 オンラインヨガであれば、自分で日にちや時間を調整できるので、ヨガ後の眠気で仕事やプライベートに支障が出ることを避けられます。
さらに、オンラインヨガであれば準備や移動に時間を取られることもなくなるので、時間を効率的に使えるのでかなりおすすめです。
オンラインヨガに興味がある方は、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。特におすすめのオンラインヨガや各スタジオのメリットデメリットがまとめてあります!